東哉について


大正8年(1919)初代陶哉により洛東清水音羽山麓に於いて創窯され、昭和11年(1936)、先代東哉により銀座へ売舗を開設。
伝統的な京焼きを基としつつ、京都の雅を失うことなく、東京の粋を取り入れた創作を続け、多くの方々にご愛顧いただき現在に至っております。
東哉の作品は、清水寺のふもとの工房で意匠創作され、熟練した職人によって生み出された巧芸品でございます。
四季のあるデザインや造形のバリエーションの豊富さは、日本のうつわ独特の良さと存じます。このような洗練された日本文化と美意識を大切にしつつ、現代にも合ったものをと創作しております。



永年に渡り同じデザインで造り続けているものは、破損の買い足しもでき、またお客様のお好みに合わせたオリジナルデザイン(素地、造形、絵柄)で受注製作することもできます。バラ売りもしておりますので、一つのみご希望のお客様は直接お電話頂くか、メールにてお問い合わせください。
陶芸の奥深い美しさにふれ、自由な発想と感性で四季に合わせた和食器をお使いになり、潤いのある生活をお送りいただきたく、そのお手伝いが出来ればと日々思っております。





和食器の四季


日本の食卓の伝統として、とりわけ京都では季節に合わせた器をつかうことが大切なこととされています。したがって京焼の器の形や文様は季節のうつろいや、盛付けられる四季折々のたべものに合わせ、細心の注意をはらって意匠されています。
春。華やいで色めく桜の素晴らしい里景色。とりどりの春草と共に桜は器にとって欠かせない主題です。
夏。うんざりする暑さや湿気を少しでも忘れられるようにとの配慮から、夏用の背の低い広口の器や皿には流水や波紋があしらわれます。また、繊細に絵付けされた朝顔や夏草文様は、盛付けられた料理にここちよい涼感を与えます。
秋。器一面を紅や金色の紅葉が飾り、菊や萩文様の器に温かいたべものが盛り付けられます。
冬。器の形も一変し、夏の背の低い広口の器と対照的に、たべものがさめないようにと、背の高いこっぽりした形のものが用いられます。また、お正月の器には、松竹梅(歳寒三友ともいう)などの吉祥文様がよく使われます。
このように食器は、繊細でここちよい風流を味わい、季節感を楽しむものとして使われています。


焼き物のご使用にあたって


風流を楽しむためには、細やかな気づかいが必要といえます。やきものをお使いいただくにあたって、次のような点をお心がけください。
●釉に小さなヒビ(貫入)のある陶器類は、使用する前に綺麗な水に2〜3分つけていただきますと、茶渋やたべものの汁が入りにくくなります。長い間ご使用にならない場合は、収納される前によく乾燥させるようにしてください。
●金や銀で絵付けされた器は、電子レンジに入れないようにしてください。
●交趾釉(低火度で焼かれた色の美しい釉)は、普通香炉や儀式用の器に良く使われるものですが、食器に使われている場合は、酸に弱いので、酸性のたべものを直接入れたり置いたりしないようにご注意ください。変色・退色の原因になることがあります。



受賞歴


1957年
ミラノ・トリエンナーレ展金賞受賞
1958年

ブリュッセル万国博覧会 グランプリ金賞
第二回通産省グッドデザインに選定 等


雑誌掲載


過去に東哉が紹介された雑誌等の一部をご紹介致します。

・婦人画報・クロワッサン・和樂・助六・ku:nel・大人のウォーカー・Precious・別冊家庭画報「はじめて作る定番のおかず」・GRACE・Domani・Hanako・Grazia・サライ・日野明子さん著書「うつわの手帖【2】ごはん」・Discover Japan・Leaf Mook「京都お散歩」・芸術新潮・ハクビ総合学院無料マガジン「kiino」・淡交別冊「京の茶の湯」・My Kyoto・TV TBS系列「ぴったんこカンカン」・関西テレビ「横山由依(AKB48)がはんなり巡る京都美の音色」・TBS系列「はなまるマーケット」・フジテレビ系列 アイアンシェフ 大晦日スペシャル・おかずのクッキング ・和楽・MEN'S EX・Casa BRUTUS・electore・京都 手仕事帖 (京のめぐりあい)・25ans (ヴァンサンカン)・giorni(ジョルニ)・「京都企業の実力」財部誠一さん書・デザイントラベル本「d design travel」・大人のおしゃれ手帖・京の暖簾と看板(光村推古書院) 等 <順不同・敬称略> <順不同・敬称略>

●2009.11 読売新聞オンライン"新おとな総研"銀座通信「小津安二郎が愛した京焼の老舗」

●2009.12 読売新聞オンライン"新おとな総研"銀座通信「達人の指導で、水引作りを体験」

●2010.4 ハクビ総合学院無料マガジン「kiino」

●2010.8 読売新聞オンライン"新おとな総研"銀座通信「名店の味と季節の器使いを学ぶ」

●経済産業省主催プロジェクト「365日 Charming Everyday Things」に東哉が参加
東哉は365日の中の5月2日〜湯呑 染朱 棒縞 大小(染朱)


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